ガイドブックは買うな!facebook初心者が一番はじめに絶対見るべき日本限定公式ページ

各国での取り組み



まずはFacebookの日本法人がオープンしたことは記憶に新しいが、ロシア、韓国、中国、日本など独自のSNS文化を持っていたり、それ以外の理由でユーザー数が伸び悩む国を対象にFacebookが現在どのような取り組みを実際にしているのか見て行こう。

韓国 South Korea



Facebookは公式にはこの国でなった具体的におなっているのかということはあまり公にしていない。国内市場の開拓のための人材登用もそこまで大きな動きにはなっていない。しかし今年の四月には日本の新規ユーザー数を超え、月間アクティブユーザー数も10月には173万人となった。

ロシア Russia


他にいくつかの競合するSNSサービスがあるものの、最も上記の国の中でFacebookが勝算があると踏んでいるのがロシアだ。Digital Sky Technologiesと提携し、国内のモバイルユーザーが特定のキャリアから無料でサイトにアクセスできるようなサービスを提供している。しかしこれが大きな目玉になるという訳ではない。その代わりに最近ではロシア大手の検索エンジンであるYandex社と提携し、検索結果にFacebookのコンテンツとの連携を強化するという、FacebookがMicrosoftのBingで行っていることと同様のことをスタートさせた。

ロシアも先にあげた二つの国と同様に、好調な伸びを見せている。新規ユーザー数は先月548,000人を記録し、2132000人の月間アクティブユーザー数にまで達した。

日本 Japan


日本においてはモバイルユーザー向けにインターフェイスをカスタマイズすることができるようにしたり、就職活動に使えるようなホームアプリの提供したり、このあたりが表立ったところである。このアプリはもともとローカルな市場対象に作られたものだが、日本ではこれが大きく反響を呼ぶこととなった。これも地域性の妙だろう。

また、Facebook内において、mixiとの連携方法を紹介しているのも興味深い。既存のSNSとの連動や、想起させやすい情報を提示することもユーザーの囲い込みには重要となってくる。

[jp]なんとFacebookがmixiと連携。Facebookに投稿した内容がmixiに反映される

FacebookはmixiとFacebookとを連携させるアプリケーションの提供を開始した。このアプリケーションを使って、自分のFacebookのプロフィールとmixiを連携させると、Facebookに投稿した内容がmixi上シェアできるという。

実際に使ってみたところ、Facebookに投稿した近況アップデートや写真はmixiボイスとしてFacebookの該当の投稿へのリンクつきで、投稿されるようだ。 これまでmixi側が提供する設定として自身のTwitterアカウントと連携させて、Twitterでつぶやいた内容をmixiボイスに反映するということはできた。これは一部Twitterに流れてしまったユーザーの情報をmixiに流すということで、ミクシィとしてはmixiをメインに利用するユーザーをTwitterに流れないようにするという意図があったのかもしれない。 

しかし、今回のFacebookのアプローチは、Facebookを使い始めたユーザーがこの設定をすることで、mixiをメインに使っているマイミクをFacebookに誘導するという意味があるのだろう。 

現在、200万ユーザー程度と言われている日本のFacebookユーザーだが、このアプリケーションを設定してmixiと連携するユーザーがどれぐらいいるのか、また、ここからFacebookに流れこんで使い出すユーザがどれぐらいいるのかは未知数ではある。 

なお、Facebookの投稿をmixi側に反映させるためにはプライバシー設定を「すべてのユーザー」に公開するようにする設定するか、投稿時に「すべてのユーザー」を選択する必要がある。

ガイド本いらず?


一番直近の日本におけるローカライゼーションは数週間前に追加されたfacebookナビである。


このコンテンツが日本人向けに工夫されている。


例えば実名を使用することのメリットである。これらのタイプのガイドページは他の言語では存在しないユニークページとなっている。かわいい挿絵が目印だ。


実はこのページを見れば今販売されているほとんどの書籍に書かれていることが紹介されている。問題はこのページの認知度が悲しいほど低いことだろう。
こういったページに辿り着くユーザーはだいたい自力で使い方をマスターできるはずだ。

現在は5つの「ミッション」が用意されている。当然不自然なローカライズもない。平易な日本語でわかりやすく解説してある。

項目は、

  1. プロフィールを完成させよう!
  2. 友達とつながろう!
  3. 「今なにしてる?」を友達とシェアしてみよう!
  4. プライバシー設定をしよう!
  5. ニュースフィードを使いこなそう
どうだろうか?これでだいたい基本的なことはカバーできている筈だ。

大量のサムネイル、キャプションにより本当に丁寧な解説が書かれている。


さらに用語解説もちゃんとある。


ということで実はfacebookのいろは、最初の一歩を学ぶための、こんな親切なページがあったのだ。リンクはこちら。初心者はマストなページだろう。

Facebook | Facebook ナビ (2)
Facebookナビへようこそ!はじめまして、Facebook Japanの仲です。オフィスでは仲ちゃんと呼ばれています。Facebookを始めたけれど、使い方がいまいち分からない、ここはそんな方のためのページです

買うなといいましたが。。。

私もfacebook本を書いている端くれとしては、買うな!とはやはり言い過ぎなわけで。

なにが言いたいかというと、このページが意外と知られていなくて、しかも基礎だけ学ぶには十分なボリュームで、これがもっと認知されれば利用者がもっともっと増えるのではないか、そう思ったのであえて今回はオススメさせて頂いた。

もちろん発展的な内容はガイドブックの魅力でもある。(フォロー)

一歩ずつ


こういった努力の成果なのか、日本のユーザーの伸びに関しては、2009年の中期頃から変化が見られるようになった。この時期はちょうど翻訳されたページが閲覧可能になったタイミングでもある。

他のアジアに比べて伸び率は低いものの、着実にそのユーザー数を増やしているのが日本の特徴である。今年の10月には169万月間アクティブユーザー数を、そして262000人の新規ユーザーを記録した。

今後は?

今までの取り組みはどれも基本的なことが殆んどであるがFacebookが世界市場を攻略するには必要なステップであるに違いない。ロシアの検索エンジンや日本ののリクルートとの連携など、地域ごとに特色を出した戦略が求めらている。

あとは外的な要因である他の競合サービスや、中国に関していえば規制など、そういったエリアの問題が如何にクリアされるかが注目すべき点であろう。

しかし引き続き、今回紹介したページのような、初歩の初歩のガイドもサポートされ続ければユーザーはきっと着実に増えていくはずだ。