今度こそEvernoteを使いこなす!
Evernoteはデスクトップ版は使える!という人も多いかもしれないが意外と使い切れないiPhone版のEvernote。今回はこちらも最大限生かす方法を考えることで、皆さんの情報蓄積そしてアウトプットライフを少しでも快適にしようというものである。もちろんEvernoteには今回の情報収集以外にも多くの活用方法がある。が、今回はウェブでの蓄積術の基地としてのEvernoteの使い方に焦点を合わせる。今回の大きなポイントはズバリ「汎用性」である。いかなる情報収集メソッドも手段が目的となっては本末転倒である。そして何よりiPhoneの大きな特徴は、使われるアプリがそれぞれの人のライフスタイルに合わせて違うということである。よって極力アプリの限定を減らし、中間に挟むウェブサービスの数を減らすことでより快適なものに近づけることに今回は主眼を置いている。
はじめに。Evernote記憶
記憶とはどういうものか感覚記憶、短期記憶、そして長期記憶がある。(心理学で言われるそれとこのエントリーでの短期記憶は少し意味が異なる)
今回のテーマはEvernoteにおける短期記憶に関してである。自分のウェブ活動における全ての行動履歴をEvernoteに転送するようなものが流行っているが、これには実は大きな落とし穴が二つある。
- タグ付けが転送時点でなされないというEvernoteの弱点があるため、あとから手動でタグ付けをしなくてはいけない。
全てを転送するとなるとその記事量は莫大なものとなる。それが結局自らの記憶にホコリをかぶせてしまうことに繋がる。相当几帳面な人でないと全部にタグを付けるのはかなりの労力だ。
- Evernoteに転送した情報は更新されない故、情報によってはGoogleでさっと検索してしまった方が、最新のものが一瞬で手に入る。
Googleの検索とEvernoteの検索を比べた場合実はGoogleの方がずっと早いことがある。こういった落とし穴を埋めるにはどうしたらよいのか?
(短期記憶における条件)
- Evernoteに送る情報を厳選する
- タグ付けをスムーズに行える仕組みを作る
- よく引き出したい、参照したい情報は短期記憶として扱う
- 自分の行動履歴(ログ)は長期記憶として扱う
ということだ。つまりこの二つを分けないと、情報がごちゃごちゃになってしまい、定着もなければログの整理もされないため引き出しが困難になる。
KAZYANスタイル1.0 実践編
難しいことは言わない。シンプルに!とにかくシンプルに。
情報ソースはおなじみTwitter、Rssリーダー、Webの三つである。
<やること>
気になる記事は全てあとで読むサービスに転送
↓
その中でも保存しておきたい記事をEvernoteに転送
以上だ。
Σ(゚Д゚)エッ
そんなこと今まで多くの人が言っている、こんなのスタイルでも蓄積術でもなく詐欺だ!
と言われるかもしれない。
が、以上だ。(キリッ
使いこなしの秘訣:その1
★あとで読むサービスを挟む!汎用性がこのスタイルの肝であるために、あとで読むサービスはRead It LaterでもInstapaperでもどちらでもいい。持っている方、気に入っている方を使えばよい。これらのサービスの強いところは、各ブラウザのエクステンションにも広く対応していたり、ブックマークレットもあり、さらには多くのiPhoneアプリ(RSSリーダー、Twitterクライアント)に対応しているという点である。個人的にはRead It later Proを使っている。が、無料版でも基本的には大丈夫である。有料版には他のアプリとの連携もあるため、即座にTwitterやEvernoteなどに転送したいときはこれが使える。
しかしここで疑問が出てくるかもしれない。
「あれ?Evernoteだってエクステンションとブックマークレットあるじゃん」
しかし、残念ながらこれらは現状「重すぎる」のだ。最適化されてないこともあるのだろうが、Safariを開いてブックマークレットを・・・というのも意外とストレスである。
ではタグ付けなども含めてこのあたりどのようにすればスッキリ作業できるのだろうか。
使いこなしの秘訣:その2
★まるごとRSSを使おう!上記の方法でEvernoteに流すことの問題がもう一つあって、それはページをそのまま転送するために、母艦からEvernote転送を行った時にiPhoneアプリからそのページが見づらい、最適化されていない、ということである。
それを解消するために、
後で読むサービスの未読リストをまるごとRSSにかける
↓
この方法がベストだと思う。これでRSSリーダーにはRSSフィードに変換されたコンテンツが配信される。これをEvernoteに送ることで、ページが簡略化され、iPhoneのEvernoteアプリでもみやすくなる。かなり見やすくなる。Google Reader側では、そのフォルダを一番上に表示したいので[INBOX]などとしておく。まるごとRSSはまだまだ更新に時間がかかるようなのだが、それでも数時間後にはアップデートされている。このタイムラグがあっても、私のRILには同様の記事が保存されているため焦る必要はない。RILからもEvernoteへのメール転送も可能であるからだ。このあたり保険の意味合いも兼ねている。つまり、画像の無い文字情報だけであればRead It LaterからそのままEvernoteへテキスト全文を送信できる。RSSをかませないのでずっと早くて安心だ。
ではGoogle Readerに流されたフィードをどのようにEvernoteに流せばよいのだろうか?
使いこなしの秘訣:その3
★なにはともあれメール転送!
これは皆さんもご存知だと思うが実はこれが現状では一番はやい。どのアプリでもメール転送!これにもポイントがあるのだがそれは後述。
ではメール転送する時のポイントはなんだろうか?
使いこなしの秘訣:その4
★タイトルの前に漢字1文字でiPhoneEvernote用タグを作る!Evernoteが日本語に対応するようになってから発見したことがあった。それはタイトルが漢字の記事はその頭文字がiPhone版では題名ソートの基準となるということだ。そこで自分はタイトルによってiPhone版Evernote用のタグを作ることにした。グループ分けは「題名」にしておく。
(これもそれぞれのスタイルに合わせて変えて頂きたい。)
創: クリエイティブ関連 映像、音楽、映画、グラフィック、デザイン等
術: ライフハック全般
個: プライベート 一般的なメモや料理のレシピなどなど
職: 仕事関連
学: アカデミックな内容
★: 最重要事項
(これは人によっては進行中のプロジェクトに使ってもいいだろう)
これでiPhoneの方でも6つのカテゴリに綺麗にわかれる。ここからタグ付けをしていけばいいのだ。
この6つのタグはMy辞書登録に登録しておく。
使いこなしの秘訣:その5
★タグ作業をストレスフリーに!さらに実際のタグにはもう少し細かい設定が必要である。
<KAZ-YANスタイルのルール>
NOTEBOOKはこの三つ
- Inbox
- STM(短期記憶)
- LTM (長期記憶 Twitter&Feeds用。別編にて取り上げる)
<タグは階層化する>
メインタグはキャピタルで、サブは頭文字だけキャピタルにします。
メインタグ例:CREATIVE LIFEHACK IT WORK PRIVATE STUDY
サブタグ例: Iphone Film Music Memo
こんな感じで。
さらに後からタグ移動はラクラク。
<母艦でのタグ付け作業の仕方>
漢字タグでソートし絞られた結果からshift+クリックで選択してタグの中にドラッグすればよし。これでメインのタグ付け完了。サブタグも個々にばんばん放り込んで行けばタグ付け完了。厳選してる故にあっという間だ。
<iPhoneでのタグ付け作業の仕方>
まず日時ソートにすることで最新のものから並べ、タグ無しのものをチェックしていく。大丈夫だ。このソートさえしっかりしておけば上からバンバンタグを付けて行くだけである。
タグだけでなくノートブックをINBOXからSTM、もしくはLTMへ移す。大方頭に入っている、という情報はLTMへ。定期的に参照したいノートはSTMへ。これがGTD要素も兼ねている。INBOXは空に、が鉄則だ。タグ付けは文字を入れるのではなく各タグをタップするだけでOK。簡単!
完了!
使いこなしの秘訣:その6
★RSS Flash gを使う!
後で読むサービスの未読RSSを読むGoogle Readerはメール転送がある限り実際何でも構わない。mobile RSSもかなり使いやすい。しかしここは敢えて(?)のRSS Flash gである。このアプリの最大の特徴(と自分が思ってるのは)メール転送のためのアドレスとタイトルを保存できる、という点である。
- RSS Flash g(iTunes Store)
- mobile RSS(iTunes Store)
設定方法は本家様のサイト参照。
つまりメール転送を押すとEvernoteの転送先が宛先に既に記入されている上に、タイトルの頭によく使うタグを付けることができる。例えば自分の場合Evernoteによく「創:」を使うのでコレを登録しておけば「創:Evernoteの使い方」などにタイトルが送信画面で既に変わっている。
基本的な流れは
まるごとRSS→INBOXの表示をALLにしておく→送りたい記事を選択しメール転送→タイトルにて漢字タグ変更→送信
これだけ。
RSS Flash gからRSSフィードをダイレクトに送るのはもっとラクチン。RILに飛ばしつつメール転送でEvernoteに送ればいい。
使いこなしの秘訣:その7
★お気に入り登録で頻繁に目を通すノートの見極めをする!短期記憶を長期記憶にし、定着を計る為には維持リハーサルを行う必要がある。これをEvernoteに当てはめるとどうなるか。Googleを使わずにすむ為にはオフラインで見れる状況を作ることだ。
- 頻繁に読むようなリファレンス系は迷わずお気に入り登録
- もう読まないかなと思ったノートはどんどん消して行くor LTMへ
使いこなしの秘訣まとめ
- あとで読むサービスを挟む!
- まるごとRSSを使おう!
- 何はともあれメール転送!
- タイトルの前に漢字1文字でiPhoneEvernote用タグを作る!
- タグ作業をストレスフリーに!
- RSS Flash gを使う!
- お気に入り登録で頻繁に目を通すノートの見極めをする!
番外編
このスタイルのメリットはどの局面からでも共有作業が可能である、ということだ。
つまり、TwitterからでもRead It laterからでもRSS Flash gからでもすぐにTwitterにアウトプットが可能である。さらに言えばTwitter以外との外部連携もラクラク。
さらに閲覧に関してはランドスケープモードも画像の多いノートなどをめくるときは非常に便利だ。長押しすることでタイトル等の詳細が見れる。
さらに閲覧に関してはランドスケープモードも画像の多いノートなどをめくるときは非常に便利だ。長押しすることでタイトル等の詳細が見れる。
☆まとめ☆
今回のKAZ-YANスタイル1.0を図にするとこうなる。
今回の方法は特定のアプリケーションを紹介はしたが、流れさえ踏めば皆さんが使っているどのアプリでも今すぐ導入することができる。Evernoteはタグ付けの問題さえなんとかなってくれたら検索との合わせ技で絶大な力を発揮する。特定のプロジェクトの資料を集めたい場合でも★:タグの活用によってすぐ引き出すことができる。肝心なことは全文表示させるのは「本当に必要な情報だけ」ということだ。間にInstapaperなどのサービスを挟むことで、バックアップをとることと同時に、一種の情報の振り分け作業をするのだ。これによって、Evernoteの中で短期で頻繁に見たい情報といつか思い出したいライフログの棲み分けが可能だ。
今回の方法は特定のアプリケーションを紹介はしたが、流れさえ踏めば皆さんが使っているどのアプリでも今すぐ導入することができる。Evernoteはタグ付けの問題さえなんとかなってくれたら検索との合わせ技で絶大な力を発揮する。特定のプロジェクトの資料を集めたい場合でも★:タグの活用によってすぐ引き出すことができる。肝心なことは全文表示させるのは「本当に必要な情報だけ」ということだ。間にInstapaperなどのサービスを挟むことで、バックアップをとることと同時に、一種の情報の振り分け作業をするのだ。これによって、Evernoteの中で短期で頻繁に見たい情報といつか思い出したいライフログの棲み分けが可能だ。
さぁ、もうNevernoteなんて言わせない。