地味に凄い
ということで新しい"Subscribe"機能についてみていこうと思う。
今回のアップデートで何ができるようになったの?という話だが、簡潔に言えば、
全体公開のアップデートを友達でない人のニュースフィードに流すことができるようになった
ということである。これは反対に言えば、
友達にはなれないけど、気になる相手の一般公開のアップデートを随時チェックできるようになった
ということだろう。
これにより、企業以外でFacebookをビジネスブランディングに使っている人は今までのFacebookページしかなかった状態から個人アカウントの方でもうまくブランディングすることが可能になった。つまり、今までは「友達」として承認するのは本当に仲の良い友達だけであり、仕事上での付き合いとプライベートでの付き合いというのは異なって当然である。Facebookのビジネス活用!というある種の魔法が日本人ユーザーを惑わせていたのだが、これで個人アカウントの方でもビジネスとプライベートを使い分けることができる。個人アカウントで可能になる情報発信先として
- プライベート(リスト機能や発信先の制限)
- ビジネスパートナー
- 自分のフォロワー(今回のSubscribe機能利用)
という振り分けができるようになる。今回のアップデートはFacebookをTwitter的に使うことも可能にした。それがいいかどうかはまだわからない。
個人アカウントとFacebookページの違い
公式がわかりやすい使い分けのポイントを解説しているのでこちらを参考にしたい。
この機能の恩恵を受けることができるユーザータイプのひとつにジャーナリストを挙げている。広く情報を拡散させたい、認知してもらいたいという「個人」の場合は、この機能が非常に便利である。もちろん自分もそれに該当するユーザーだとは思う。
できること、できないことがあるのでそこは注意したい。アプリケーションを追加したり、ポートフォリオをおいたり、ということはやはりFacebookページでしかできない。
もちろん、今まで獲得できたファンがいるのでそのファンをわざわざ手放してまで個人アカウントに移行することはないが、今後の動向はしっかりと追いかけたいと思う。
はじめかた
上記リンクへ。
右側の「フィード購読を許可します」をクリック。
ウィンドウ登場。
ここで
コメント=全てのユーザーに公開フィードへのコメントを許可します
おしらせ=新しい購読者についてお知らせを受け取る
という2つを設定する。
購読したいユーザーのページに行くと(相手も設定済みの場合だが)「フィードを購読する」というボタンがある。これを押せばOK。
さらに細かい設定をする場合は、そのボタンからどういった内容を購読するか選択できる。
以上である。
注意点とこれから
これからこの仕様がスタンダードになるかどうかはまだわからないが、これはかなり大胆なアップデートであると思う。というのもFacebookにおけるコミュニケーションは常に双方向であり、「友達」というくくりでのみ完結していたのが特徴だったが、今回のSubscribe機能はFacebookの中に一方向のコミュニケーションを介在させることとなる。Facebookのビジネス活用を考えているユーザーは、Facebookページをつくるまでもなく、情報発信によるセルフブランディングに取り組むことができるし、Google+が一歩リードしていた発信先のチャンネル切り替えがより明確になってきた。
ただ注意したい点は
- 自分の設定が購読を許可しているか
- 投稿の時の公開範囲が友達か、全体か
といった項目を常に確認する必要性が高まった。ユーザーの選択の幅が広がるということは、その分リテラシーも要求されることとなる。
これによって少しでもFacebookにおけるコミュニケーションが活発化したら面白いな、と思っている。