あれ?いまいちだった?
Apple iPad 'won't be mass market in the UK' via Techrader.comある英国のマーケットリサーチカンパニーによると、iPadはUKにおいて巨大マーケットとならないのではないか、という見通しを明らかにした。Mike Stevensによると、
When the iPhone was launched, it revolutionised an existing category that people understood. The iPad is at the vanguard of a new category that sits between the computer and the phone - so it's not surprising that many consumers struggle to see how it could fit in their lives.
Niche groups with specific emotional or functional needs love it; but right now there isn't a compelling incentive to get mainstream consumers to buy it. Of course this may change once they see how early adopters use it - but in our view the iPad will take longer to achieve the sales growth and wider market impact of the iPhone.
iPhoneが発売された時、iPhoneは人々が把握していた既存のカテゴリに革新を起こした。しかしiPadはコンピューターと携帯電話の間の新しいカテゴリに属するため、多くの消費者はiPadがどのように暮らしの中にフィットしていくか、ということを模索中であることは驚くにたらないことである。
特定の感情的な、もしくは機能的なニーズを持つニッチなグループは食いつく商品だが、現状はメインストリームの消費者の購買意欲をかき立てるものではない。もちろんこれは初期購入者がどういったリアクションを示すか、ということで変わってくるかもしれない、しかし私たちの見解では、iPadはiPhoneのような幅広い市場への影響力を持つようになるには時間がかかると考えている。
なるほど。ここまでの意見はよくありそうなものである。ただ正直iPhoneの市場への影響力と同一視するのはそもそもデバイスとしての位置づけが違う故に無意味な気がする。
最後の文。
"Of course an impulsive minority will simply have to have it. For them, it's not about function, compatibility or improvement but about raw appeal, its sheer magic. Typical of these consumers was this response "It's just fantastic. I don't need it, but it's wonderful and I want it."
つまり、マイノリティで
「別にいらんっちゃいらんけどだってやべーじゃんこれ。すげーから欲しーのさ」
という人はいる、ということ。
個人的にはこのリサーチの結果から
「マイノリティが熱狂的に飛びつくことはあっても、メインストリームが躊躇しているためにそこまで市場的に伸びるとは言い難い」
という論調でiPadの人気を否定するのは無理があるような気がしている。
個人的にはこのリサーチの結果から
「マイノリティが熱狂的に飛びつくことはあっても、メインストリームが躊躇しているためにそこまで市場的に伸びるとは言い難い」
という論調でiPadの人気を否定するのは無理があるような気がしている。
iPadは既存のカテゴリに属さないプロダクトである。
既存の枠組みをぶち壊すような存在となりえるものはどういうものなのか?新たなメインストリームを生む存在は既存のものと比較してどうこうというよりは、「なんかよくわからないけどすごい」という曖昧なところから来ることが多いのではないだろうか。そしてその評価は後からついてくる。それを指示する人が増えれば「こういうデバイスもアリではないか?」という流れが生まれ、そしていつの間にか新しいカテゴリとして居座っている、というパターン。
私は今その潮流の変化を肌で感じている。不気味な程の変化を。
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