今年も書籍出せました
出版というのはなかなかできない経験、ということは前にもこのブログで書いたかと思いますが、それをこうして3回も味わうことができるとは思ってもいませんでした。
今まではFacebookのネタだけでしたが、今回はTwitterも盛り込んでみました。今さらTwitterかよ、今さら入門書かよ、と思われる方も多いと思いますが、今だからこそ入門書なのです。
僕は国内でのソーシャルメディアの盛り上がりを結構最初の頃から見てきましたが、もはやFacebookは日本において完全にキャズムを超え、普及した、と言ってもいい段階にまで来ました。しかし実はこの段階というのは、一通りアーリーアダプターから、比較的ネットに興味関心のある層がみんな使うようになった、というだけで、その先にある層にはまだまだリーチしていないというのが実際の所だと思います。
そんなわけで、今回はぐぐぐっとレベルを下げ、今からはじめる、という人をターゲットに本を書いてみました。
タイトルは「オカンでもできるソーシャルメディア」だった
というのは僕が個人的にそうしたかったというだけで結局は却下されたものなのですが、気持ちとしては変わっていません。自分の両親になにか一冊薦められる本ってないかな、という気持ちが原点です。ソーシャルメディアとか小難しいものではなく、持っていればなんとなく話がわかるようになるし、使えるようになる、そんなものを作ろうと思っていました。
そこで今回のポイントとして以下のような内容を考えました。
- 基本はスマホから
- マーケティングとかビジネス活用とかそういったことは全て無視
- できるだけ新しい、今のインターフェースで
- 逆引き的に使える
基本はスマホから
これは僕らも忘れがちな感覚なのですが、最近のFacebookユーザーは、かなりの割合でスマホから利用しています。ブラウザから利用しているのは意外とヘビーユーザーだけで、ほとんどの人はスマホからはじめ、スマホで日々利用し、パソコンからは見たことがない、そんな人ばっかりです。だったら入門書を謳う以上スマホ利用を想定した書き方をしない手はないと考えました。もちろん一部の機能に関してはパソコンからでしかできないものもあり、補足を入れてはいますが、ほとんどの解説はスマホ画面で行っています。Twitterなんてほとんど公式アプリからです。
マーケティングとかビジネス活用とかは全て無視
今回の本を手に取って欲しい人は、Facebookによって小難しいことをしようという人ではなく、なんとなくみんな使ってるけどどんなもんだよ、TwitterとFacebook両方やんなきゃいけないの?と思っている人に是非読んで頂きたいな、と思っています。今やソーシャルの表裏で両方利用されることが多く、書籍でもそれを二つまとめて解説しているものはほとんどないので、「一家に一冊」とりあえず置いてもらえるようなものを目指しました。
できるだけ新しい、今のインターフェースで
これが一番大変でした。
というのも書いている側からどんどんインターフェースが変わる。新しい機能が追加される。終わってみれば、の話ですが、実は入稿の前日にいいね!ボタン周りのUIが変更されたり最後の最後まで振り回されました。しかしそこもなんとか踏ん張ることができたので、他のどの書籍よりも今のインターフェースを解説していますし、新しいタイムラインやモバイルのインターフェースなどもろもろ対応しています。これで「あれ?参考書と実際の見た目が違う!」という理由で読者さんを混乱させることも少ないかと思います。
逆引き的に使える
これもかなり意識しました。
「一家に一冊」という立ち位置の書籍にするのであれば、ここなんだっけ?と疑問に思ったときに直ぐに答えを見つけ出せるようなものであった方が親切だと思いました。最初から最後まで学びましょう、という内容よりは、全て読まないで、必要に応じてかいつまんでぺらぺらめくるようなライト感が出るように心がけました。
書籍自体のサイズもハンドブックサイズでバッグに忍ばせても重たくありません。
書籍自体のサイズもハンドブックサイズでバッグに忍ばせても重たくありません。
ソーシャルメディアをもっと身近に
というわけでドタバタしてかなり出版社の方、編集者の方、デザイナーの方に迷惑をかけてしまいましたが、良い物が出来上がったと思います。自分の両親はもちろんですが、これからはじめてみようかなという友達や両親をお持ちの方にはぜひ一冊プレゼントして頂きたいなーと思います。ここを読んでらっしゃる方は買う必要ないかもしれません。でもソーシャルメディアに詳しいみなさんが「はじめてみようと思うんだけどなんかいい本ある?」と友人や同僚、上司、取引先など色んな方に尋ねられた時に、真っ先にこの本をおすすめして頂ければそれほど幸せなことはありません。
この本で少しでも多くの人にとってソーシャルメディアが身近なものになることを願っております。
ぜひ書店で見かけましたらお手に取ってご覧下さい。
無いこともあるのでその場合はAmazonをご利用下さい。
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今後とも佐々木和宏をよろしくお願いします。