ギリシャ旅行記Day2 エーゲ海の楽園ミコノス島

パラダイスビーチへ!


激しい雨音で目を覚ます。時刻は朝の四時半。外は当然真っ暗だ。天気予報通りの雨である。友人も間もなく起きてきた。とりあえず時間があまり無かったので、身支度を終わらせ朝食代わりに友人の母親が作っていたスポンジケーキとハーブティーを頂く。


このケーキが甘すぎず、シンプルだがとてもあとを引き、とても美味しかった。

駅までは3分ほど。友達が見送りに来てくれて、電車がくるまで港までの乗り換えてを説明してくれた。というのも、本来ならば一本でいけるところを、工事のために迂回しなければならなかったのだ。

45分ほどかけてPireas港に到着。土砂降りだ。まさかの豪雨に思わずたじろぐ。こういう時に商魂逞しいのが、パキスタンやインドからの移民である。駅の出口で折りたたみ傘を売り始めた。さすがに風邪をひくわけにはいかなかったので5ユーロではあったが購入。港までの数分ではあったがあまり濡れずにすんだ。傘のクオリティは言うまでもない。

すぐに船に乗る。

席は三列でシートは思いの外座り心地が良い。地元の人の向かいに座った。ここから4時間弱である。通常の船舶では五時間以上かかるところ、高速船は随分と時間を節約してくれる。


進むに連れて徐々に天気も回復していく。

途中二つの島に停泊したのち、いよいよミコノス島上陸である。


降りるとまず目に飛び込んでくるのはホテルの客引きである。自分は既に予約をとってあるので断ったが、どのホテルのひとを探しているのかと聞かれ、一緒に迎えを探してくれた。

直ぐに合流できたが、その女性の陽気なこと。ひたすらに喋り続け、運転は二の次であった。


宿の場所はタウンのど真ん中。非常に立地がいい。すぐ裏にlittle veniceがある。

私の部屋は一階の奥。支払いを先にすることになったのだがおばちゃんが価格を覚えていない。私は正直に答えたが、言い値でも確認しないだろう。

彼ら曰く、「私たちは暑いと仕事しないけど、寒くても仕事しない」と。

街は白が輝き青が踊る、まさに国旗通りの景色である。人が住んでいるとは思えない。

狭い路地が入り組み、無造作に干された洗濯物が揺れている。

タウンを一周まわるのにはそれ程時間はかからなかった。











海岸沿いに歩いてlittle veniceそして六つの風車と見て周った。


昼ご飯は宿のすぐ近くにあるファストフードの店で。

陽気な青い目をした店員が、いきなりコンニチワ!と言ってきて驚いた。かなりの日本語を覚えている。このような人たちの語学へのストイックさには毎回驚かされる。注文したのは、ご当地メニューでもあるスヴラキである。

豚、鳥、牛の三種類あったがポークをオーダー。ギリシャサラダとピタがついて8.5ユーロ。安くはないが見た目以上にボリュームがあった。

その後一旦ホテルに戻り、地図を今更もらい、ビーチへの行き方を聞いた。ミコノス島には有名なビーチがいくつもあるのだが、その中でも最も有名なのが、スーパーパラダイスビーチである。

楽園という言葉だけでも超越したものも感じさせるが、それをさらに越す

=スーパーパラダイスなのである。


どういうことかというと、

そこはゲイビーチとして有名なのである。


今回一人旅のわたしにそこを冷やかしに行けるほどの勇気はなかった。そこでバスで一つ手前のパラダイスビーチに向かった。

バスで20分くらいで到着。

そこはTHEビーチといった感じであったが、秋のため人は最盛期に比べれば少ない方であった。






スーパーパラダイスビーチがヌーディストビーチとして有名なのだが、こちらはトップレスもチラホラ。

しかしあえて言わせてもらおう。

基本的には見るに耐えない。


ビーチはパラソルと長椅子がそれぞれ3ユーロ。

ひたすらぼーっとした。
至福の一時。


タウンに戻ってきてから、天気が微妙になってきていたが、もしかしたら夕焼けが見えるかもしれないと思い、もう一つの風車、アノミリの丘にある風車へと向かった。

時間はギリギリ。やや急ぎ足で向かう。

登りながらも日は沈んでいく。

途中で名物ペリカンと遭遇する。

写真だけとり目的地に向かう。

到着。

振り返るとそこには白の壁にが赤く染まる、幻想的な景色が拡がっていた。



快晴ではないため日没までははっきり見ることができなかったが、非常に美しい光景だった。

そのまま高揚した気分でレストランを探す。

突然横から「チョット!」と言われ振り向くと半ば強引に客引きされてしまった。妙な日本語に自分は弱い気がしてきた。

 オーダーしたのはエビのサガナキ。
トマトベースでエビがふんだんに使われている。
白ワインも頼んだのだが、この量が多かった。
 夜のエーゲ海を眺めながらの夕飯などもう二度ど味わえないかもしれないが、新鮮な海の幸と美しい夜景にただただ酔いしれていた。
 しかし、酔っていたのはアルコールのせいであった。

三時間睡眠が祟り、宿に帰ってから強烈な眠気に襲われた。

zzz...... 

気がつくともう23時。

二時間くらい寝てしまった。
しかしちょうどよかった。
そうでもしなければミコノス島のナイトライフを楽しめなくなる所だった。

とりあえず昼間仲良くなった店員にやっているクラブを聞く。


まずはスカンジナビアンバーという所にいく。

モヒートをオーダー。

ここはワンドリンクがチケット代わりだ。土曜日ということもあり、選曲が最初微妙だったので一時間ほどして別のクラブに移動する。

人が全然いなかったがDefected系のHOUSEがかかってたので入る。ジントニック一杯でがんがん踊る。このジントニックは確実にジンが多めだった。またさっきのクラブに戻る。やっとHiphopがかかっていたので一安心。

三時半まで踊って宿に戻った。

夜のミコノスは眠らない。





長い一日が終わる。 

Day3に続く!!