今こそどんな人が本を手にするのか考え直すのが必要な時なんだと思う

3刷り目決まりました!


おかげさまで我が3冊目の書籍、
「おかんでもわかるTwitter&Facebook入門」
もとい
「今からはじめるTwitter&Facebook入門」
が3刷目決定しました!めでたい!



なぜこのタイミングで?


このタイミングで出版させて頂いた書籍なので正直売れるかどうか、というのは半々でした。もちろん自信はありましたし、そうやって必要とされるものを世の中に少しでも生み出していくことは自分のミッションでもあると信じて仕事してますが、それでもこうやって実際に結果となって返ってくると嬉しいものです。

ソーシャルメディア関連の書籍は正直飽和状態で、どれも似たり寄ったりな内容になってしまいがちでした。書店にいってもそう。

競合との差別化、というのは絶対条件だと思い企画しましたが、それ以上に今この出版業界においてどんなものがスローメディアとしての書籍に要求されているのか、ということを見つめ直さないといけないと感じました。そこにかなり時間をかけ、本を作ることができたからこそ、このように皆さんのお手元に届くことができたんだと思っています。

今回のケースにおいて気づいた点は、

・自分の得意とする分野以外の情報はネットで調べただけでは定着しないから本で読みたい
・ネットにはいつでもリーチできるからいわば「やる気スイッチ」になりづらい
・本は積んでしまうこともあるが、「さぁやるか」という気持ちにさせてくれる
(この辺りはやはりパッケージの重要性に繋がってくると思うんです)
・みんなゆっくり読書する余裕がない

と、こんな感じです。

本とひとくくりに言っても、楽しみ方やニーズって多様化してますもんね。

後輩の日記から

僕の後輩がFacebookでなかなかいいことを言ってたので無断転載です。

本なんか読まなくてもネットで情報足りるとか思ってるのもどうかと思うけど、逆に本さえ読んでればって思ってる人にも出会ったりして、出版物に対する変な信仰みたいなものがあるなと感じる。そしてそれは前者のものよりすごく強い。

本は出せれば凄いってもんじゃない。つまらない、というかなんでこんなのが?ってものもいっぱいある。出版社から本出せる人はいっぱいいるけど、おもしろい本を出せるのはその中で1000人に1人って誰かが言ってたな。本当にその通りだと思う。でも文フリやZINEのイベントに顔を出すと個人でおもしろい本をつくってる人はいっぱいたりもする。でもそれはあまり知られていない。

「本」という形式がなんか妙な信仰与えてるんだろうなと思う。テレビもだけどコンテンツよりも形式が印象を強くする。同時に形式とかデザインとかメディアの外見の重要性も感じるのだけど。

コピー機で印刷してホチキスで閉じれば誰だって本はつくれる。日記に書くような文章でもいいし、毎日の写真をまとめるだけでもいいからみんなやってみるといいと思う。そうすれば本はこんなもんか、思えるよ。同時に出版される本の編集や構成やデザインの大事さとそれをしてる人達の凄さを感じれる。それがわかるからこそ本の見え方が変わる。自分なりに良い本、凄い本とそうでない本の違いが浮かび上がってくるよ。すると本屋の見え方も変わる。大量の本が並ぶ中で手に取るものも変わるよ。

毎日大量の本に囲まれてる中でこんなこと考えた。情報との付き合い方を考え直すために、いい本、好きな本に出会うために、みんな一回つくってみたらいいんじゃないかな。メディアの裏側じゃないけど、ちょっと正面からだけじゃわからないものが見えると思う。

確かにそうですね。
もうこれはある意味Readinghackというか、本を読む、という体験をもっと楽しくするための、違う視点の導入っていう意味で意味あることだと思います。


最後に。


特にこれといったオチがあるわけではありませんが、本っていうフォーマットがどんなニーズに応えられるものなのかってことを再度考えてみました。

本を買う、読む、という行為にまで及ぶ人たちは、情報を得るということ意外のことも潜在的にもっともっと欲しているんだろうなぁ、そしてそれを満たして上げられるようなフォーマットの最適化がもっともっと必要だなぁ、ということを思いました。