発表がありましたが
先日のWWDCは夜中2時から始まり恒例のように最後まで見ました。
いやー、てんこ盛りでしたね。
各方面でAppleは典型的なイノベーションのジレンマに突入していると言われています。
僕は毎回これが引っかかります。
これは毎回言われているし、ジョブズがいても言われていたし、何が「イノベーション」なのか、その定義もよくわからなくなっているし、そもそもそんなぶっ飛んだ商品ばっかり作ってたら、ユーザーがついてこれないと思う。
この「ユーザーが追従可能なギリギリのライン」を狙わなければ、企業としての利益確保は困難だし、実際Appleは昔からそこを突くのがものすごくうまい企業だと私は考えています。
地味な変更も捉え方次第
超有名なアップデートや変更点に関しては大手サイトさんに譲るとして、僕らSmotionとしてはやはりiPadの活用の幅を拡げてくれるような、そんなアップデートをご紹介します。
僕がアツイ!と思ったのは、
Guided Access
というもの。
これはアクセシビリティの一種だと思うのですが、
・ホームボタンを無効にできる
・特定領域のタッチを無効にできる
という二つを備えているとか。
これがあることでiPadのサイネージとしての地位が不動のものとなる気がしています。
Guide Access恐るべし
これが可能にすることというのは、実際に店頭にiPadがサイネージとして置かれ、アプリケーションを起動した状態でそのアプリだけ使って欲しい場合、もしくは中身等を見られたくない場合、ホームボタンさえ無効にしておけば勝手に画面を変えられることがないので、見せたいもの、使って欲しいものだけに集中させることができる。店頭でいちいちアプリのトップに戻すオペレーションは現場スタッフにはしんどい要求です。
実際にかなり要望があったものと思われます。
これと二番目の特定領域のタッチを無効にできる機能を組み合わせれば既存のアプリケーションであっても、かなり機能を制限させた状態でインタラクティブサイネージを展開することができます。
値段的にも3万円強の端末で、ここまでクールかつハイスペックなものはないと思うので、それこそ店頭のタブレットは冗談でなくiPadに取って代わられてしまうのではないかと思います。
何はともあれ秋には新しいiPhoneも発売されるはずです。
イノベーションはもはやハードウェアだけの問題でも、ソフトウェアだけの問題でもなく、それを手にした人たちが、使いこなして初めて起きる化学反応を言うのではないかと思います。
またこの業界が面白くなりそうです。