Facebookのスポンサー記事はどうしてユーザーを困惑させるのか&今後の展開は?

スポンサー記事の話


from TRENDHUNTER
最近巷で話題のスポンサー記事を始め、IPO後のFacebookも休むことを知らず日々アップデートと言いますか、試行錯誤が繰り返されているような印象です。

スポンサー記事に関してはステマでもなんでもなくて、友達がいいね!と押した情報がニュースフィード上に流れ、表示されるのが、広告スペースにも同様に表示されるというものなんですね。結構昔からあるんですが気づいていない人がほとんど。これはマーケティング的な観点で言えば大成功だったのではないでしょうか。

で、今回。
右側にいつも表示されていたそれが、ニュースフィードに紛れ込んだ。だからみんな騒いでいるわけですが、実はこれは広告とは言うもののあくまでリアルタイムフィードなどに普段表示される情報と何も変わらないものなので、Facebookが個人情報を利用して・・・という性格のものではないことは明らかだと思います。

Facebookによれば、

  • ソーシャル広告では、広告コンテンツに加えて、Facebookページへの「いいね!」など、ユーザーが実行したアクションが表示されます
  • ソーシャル広告に適用されるプライバシー設定
  • Facebookがユーザー情報を広告主に販売することはありません
  • 自分に関するソーシャルコンテンツを承認済みの友達だけに表示する
  • 写真が使用される場合、ユーザーのプロフィール写真が使用され、写真アルバムからの写真は表示されません。

つまり、個人が非公開にして設定したような情報をスポンサー記事として広告に利用するとなればそれは問題ですが、普段「KazuhiroさんがApr.Foolismにいいね!と押しています!」と表示されるアクションが広告として明記されてスポンサー側の広告として友達に表示されるのか、いいね!ボタンが押されたタイミングで友達から通知されるかの違いだけなのです。ただ自分の情報が勝手に使われたような形になってしまうのは気持ちのいいものではありませんよね。

例の記事では、スポンサー記事の対象になっているのが、
  • 個人のアカウントと混同しやすい個人のFacebookページであり
  • 著作権無視の画像が広告として(実際の所)利用されてしまっており
  • スポンサー記事が「最新の投稿」などを広告化している、いわゆるコピーを用いたFacebook広告ではなかった
という3つの不運が重なり、さらにはこれを見た人が充分にFacebook広告を理解していなかったためにあのような印象を受けたんだと思っています。

実際問題広告なんか打っていない一般ユーザーが大半ですから、実際のところはそうでなくても勘違いしてしまったらそれはサービスとしてはよろしくありません。

気持ちよく使おう

気になるならオフにしちゃえば、はい、今まで通り。
気持よく使える方法を優先的に選択していくのもソーシャルメディアの楽しみ方の一つです。
メニューバーの一番右の↓から、

[アカウント設定]を選び、[Facebook広告]の項目から、



どちらも非公開にしちゃいましょう。

 こっちも。


以下のURLでもOKです。


今後どうなっていくのか

今のままでは正直Facebookの行う広告施策全部がダメになるような気がします。非常に敏感になっているというか、ユーザー体験よりもマネタイズに走るのか!といった嫌悪感はかなり抱かれやすい状況にあると言えます。

ただ、全部ソーシャル広告を切るのもおもしろくないなーと個人的には思います。いいね!とボタンを押す理由は自分がそのコンテンツを評価しているからであり、そのコンテンツがより多くの人に消費されたり、楽しまれたりしたらそれは共有できる友達が増える、ということになるので歓迎すべきことのはずです。そうだとすれば今話題の(?)クラウドファンディングではないですが、自分が文字通りファンとなったブランドやプロダクトを自分が広告塔になって応援してあげたいと思うものにはスポンサー記事として表示されるようにするのがいいのではないかと思います。そうすれば他の友達も、「あー、こいつがここ美味しいって言ってたから今度行ってみようかな」といったより説得力のある広告になるかなーと思います。今はそのあたりのユーザーの協力というか理解が得られていないような気がするので。

いずれにせよFacebookが株主様の期待に応えるため、どのような収益倍増計画を出してくるのか、非常に楽しみな半面、慎重に進まねば終わりの始まりが見えてきそうな気もします。

(締めは千葉さんのパクリですw)